INFORMATION
初めまして!「東京少女」の歌詞を多田さんと共作させていただきました、作詞家のPA-NONと申します。
私の「東京少女」のキーワードは『眩しさ』です...!
最初に楽曲を聴いたとき、ノスタルジックさと新しさを感じ、その相反するものたちが織り成す化学反応の眩しさに胸がときめきました。
そして、歌詞の主人公の姿、切り取るべき東京の情景が次々と浮かんできたことを覚えています。
その後フルフルポケットさんのPVも拝見させていただきました。もう眩しくて眩しくて!可愛くて清らかで、そしてかっこ良くて...痺れました。一瞬でファンになりました。
多田さんが作りだす楽曲の眩しさとフルフルポケットさんの眩しさを曇らせないように...慎重に、丁寧に、言葉をチョイスしようと強く心に刻み作詞しました。
とても楽しく、大変勉強になりました。ありがとうございます。
4ヶ月連続新曲発表の最後の曲に関わらせていただき、本当に光栄です。
フルフルポケットのメンバーの皆様、素晴らしい機会を与えてくださった多田さん、スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
これからも、いちファンとして、フルフルポケットさんを応援してます!
PA-NON
フルフルポケット、4ヶ月連続新曲発表の最後の曲。
テーマを決め込むのにすごく悩みました。
キミトシル、カンフー乙女という割と楽曲の持つ世界観の濃い作品を歌うことを通じて、ボーカリストとして、またパフォーマーとして新しい扉を開けたメンバーたち。
アンサーソングという過去の自分たちと向き合う新しい試みに挑んだフタリアオゾラ。
そのシリーズ最終曲となる本作は、とことん「等身大」の彼女たちに迫ろうと思いました。
恋をして大人になっていく、そんな大事な青春という時間をパフォーマンスをすることに捧げている彼女たち。
その彼女たちの心のどこかに眠っているかもしれない「恋心」を、フルフルらしく可愛く、素敵に、しなやかに歌い上げてもらえれば嬉しいなと思います。
タイトル「東京少女」は、たまたま東京を中心に活動している彼女たちだから、という以外には正直ないのですが、「東京」というワードにはいろんな意味を想起させる力があるのかなあとは思います。
それはある意味での「無機質さ」だったりするかもしれませんが、全国各地の人たちが集まっているメルティングポット感というか、
いろんな人種や民族が集まっている街ほどそのグラデーションは鮮明ではないものの、やはり東京もいろんな文化が溶け合う不思議な街だったりするわけです。
そこに住む少年や少女は、もしかしたらただ「たまたま」そこに住んでいるわけで、自分たちのアイデンティティーを見つけにくい、そういうある種の「生きにくさ」もあるのかもしれません。
でもそんな少年少女たちも普通に恋をし大人になっていく。
恋とは自分のルーツを初めて見つめる作業とも言えるわけで、自分や自分の好きな人が一体どんな人間なのかということを深く考えはじめる中で、昔は意味がわからなかったママの言葉の意味が「あ、こういうことだったんだ。。」ってわかる気がしたり、
そうなると「知る」ことが急に怖くなったり、考えなきゃいけないことがたくさんあることがわかってぼーっとしてしまったり、
だからいろんなことから逃げたくなったり、、、
まあ面倒くさくもあり、でもかけがえのない素敵な時期だったりするわけですよね。
大人になるということが「らしさ」を見つけていくことなら、東京という「らしさ」の見つけにくい街で、少女たちがどんな風に大人になっていくのか。
どんな街だって人は普通に恋をして大人になっていく。
その普遍性と大きな意味では人間の適応力みたいなものを描きたいと思いました。
サウンドは、恋という切ないテーマということもあり、当初はアコースティックギターとピアノを中心とした、割と生々しいものを想定していたのですが、仮歌詞で「東京少女」というワードを見つけてからは「東京」という街の質感も意識してエレクトロの要素を足していきました。
メロディーはフォークソング的なノスタルジックなものなので、それとエレクトロサウンドが合わさった時にどんな楽曲になるのかなあという個人的な興味もありました。
今後も追求していきたい組み合わせですね。
そして今回は割とコアなテーマでもあるので、キャッチーさやポップ感覚みたいなものが薄れていかないよう、ヒットの最前線で活躍する作詞家のPA-NONさんに共作をお願いし、職業作詞家としての視点からある意味では様々なチェックをしていただいたように思います。
女性が主人公の歌詞を書くとき、僕はどうしても男性から目線になってしまうのですが、PA-NONさんにはそのあたりをうまくバランスをとっていただき、結果、映像で言えば撮影するカメラが増えたような多角的な歌詞に仕上がったかと思います。
さてこの4ヶ月連続新曲発表。2017年の夏はこの4曲とともにあったような気がしております。
音源でもライブでもこの曲たちを精一杯表現し届けてくれたメンバーたちに本当に感謝しております。
また運営の皆さん、ライブ会場やレコーディング関係のスタッフの皆さん、メディアの皆さん、そして何よりこの曲たちを聴いてくださった全てのフルフルファンの皆さんに僕からも改めてお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございます!
多田 慎也